いよいよ今日から九州自然歩道を歩き始める。九州自然歩道の最北端の北九州市八幡の皿倉山をスタートし、福岡県内を歩いた後、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県と九州最南端の佐多岬まで歩く。その後、宮崎県、大分県と九州の東側を歩いて北上し、福岡県に再び入り、皿倉山に戻る反時計回りコースをとることとした。
今朝は福岡の自宅を出て博多駅からJR鹿児島本線に乗り、八幡駅に到着した。改装を終えたばかりの八幡駅を8:17に出発した。
八幡駅から南の方向を振り返ると皿倉山が聳える。標高622mとそれほど高いわけではないが、海からそのまま迫り上がった堂々とした姿で、八幡のシンボルとして愛されている。山頂まではケーブルカーや自動車の通行可能な舗装路が整備されている。
八幡駅から皿倉山の山頂までは多数のコースがあるが、今回は途中で挨拶を交わした地元の方に勧められて国見岩コースを選択した。景色の良い、よく整備された山道で、途中の眺望を楽しみながら、なんなく10:00に皿倉山の山頂に到達した。
皿倉山からの展望は素晴らしく、八幡の工場群や小倉の市街地がきれいに見える。
小休止ののちに、皿倉山ビジターセンターに立ち寄り、九州自然歩道の起点を通過する。
皿倉山付近の九州自然歩道の整備状況は良好で、案内板もかなり丁寧に配置されている。ほぼ平坦な道を歩いて権現山を周回。ここは右折場所の看板が見つからず、行き過ぎてしまってから九州自然歩道への合流コースで戻ったが、このコースの道の状況がよくてラッキーだった。
権現山を過ぎると尾根道となり、アップダウンを繰り返す。このあたりまで来ると登山者は少なくなり、トレイルランの何名かに会ったのみ。
11:30に舗装された林道と交差する市ノ瀬峠に到着し、八幡駅で購入した名物の東筑軒のかしわめしの昼ご飯とした。気温は30℃を超えており、ここまでですでに500mlペットボトルを2本消費している。4本補給しておいてよかった。
市ノ瀬峠からはさらにアップダウンの多い道を進み、14:30に尺岳に到着した。ここで福岡在住のご近所の方と出会い、コースについていろいろ教わる。自宅から100mと離れていないところにお住まいの方で、こんなところで地元の人に会うとはとお互いビックリしている。尺岳には東屋と平らな草地があり、キャンプには適している。
しかし今日はまだ体力が余っているためそこからさらに進み、2時間ほどで福智山の烏落としに到着した。ここには避難小屋があり、さらに進むとタヌキ水の水場がある。
ここからはほぼまっすぐ山頂に向かい、17:10に福知山山頂に到着。福知山山頂は360度の眺望があり、小倉、遠賀、田川とすべてが見渡せる美しい山。山頂付近のみクマザサに覆われ、山頂には祠がある。
ゆっくりしたかったが、暗くなる前に鱒渕ダム方面に向かう下山路に入る。ここもよく整備されているが、途中から沢伝いのコースになり、道がややわかりにくく、また歩きにくい。5.8kmほどの下山路を下り、鱒渕ダム周回の舗装路に出る。そこから赤い人道橋を渡り、ダムの管理事務所に到着したのが19:30ぐらいで、あたりは真っ暗となる。
このあたりは野営適地が多数あるので、野営も考えたが、温かい夕食をとってからと考え、九州自然歩道に沿って市街地に向かう。飲料水が底をついているので、自動販売機でもないかと先に進むが、2kmほど先の道原集落のタバコ屋でようやく自動販売機を発見。ここから、九州自然歩道は右に曲がり、人気のない山中に入り、櫨が峠トンネルを抜けて東谷の集落に到着。トンネルあたりにはまったく街路灯はなく、漆黒の闇。正直かなり薄気味悪い。手堀り感満載の櫨ケ峠隧道は夜間通行はお勧めできない。
東谷から平尾台の入り口に進み、20:30にバイパスとの交差点近くの山小屋ラーメンでホルモン焼き定食の夕食とした。なかなか美味で、無料のお替りご飯も平らげた。夕食後は、山小屋ラーメン隣のファミマで飲料水とパンを買い、平尾台方面に進む。
2kmほど進んだところで、側道があったので、そちらに上ったところで行き止まりの舗装部分にテントを設置し、本日の行動終了。今日は40km近く歩いている。足はパンパンで、すぐにつりそう。テントを設置したのは舗装路上で、背中は痛いが、静かで、快適な場所で野営ができた、と思いつつ22:00ごろに就寝した。今日は歩きすぎた。
2019年8月31日 九州自然歩道 1日目 福岡県北九州市八幡東区八幡駅~北九州市小倉南区平尾台 晴れ 気温31/25 距離38.0km 行動時間11:08 64040歩
往路交通:福岡市営地下鉄 西新6:49-博多7:02/JR鹿児島本線快速7:10-八幡8:06
復路交通:北九州モノレール 企救丘11:16-小倉11:36/JR鹿児島本線区間快速 11:44-博多13:05/福岡市営地下鉄 13:13-西新13:26