九州自然歩道を週末に歩き倒す

目標は九州自然歩道の総延長2932km踏破。

九州自然歩道 2日目 日本三大カルスト台地の平尾台を歩く 福岡県北九州市石原町~香春町 2019年9月15日

 本日の九州自然歩道トレッキングは、前回、九州自然歩道を離脱した北九州市小倉南区平尾台に近い、JR日田彦山線石原駅から再開。自宅のある福岡から地下鉄、高速バス、北九州市営モノレール、日田彦山線と乗り継ぎ、石原町駅には7:22に到着。駅のベンチでレタスサンドとヨーグルトの朝食を済ませて、7:38に行動を開始した。

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日田彦山線 石原町駅に7:22に到着

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駅で朝食

 田園地帯を1kmほど歩き、コース上のファミリーマートでおにぎり2個と飲料水を購入し、それから平尾台の坂に取り掛かかった。舗装道路が吹上峠まで続くが、高速走行のバイクが多く、うるさいことこの上ない。

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駅の正面には平尾台が見える

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農道を歩いて平尾台に向かう

 8:54に6.1km地点の吹上峠頂上の大平山分岐点に到着した。ここでは麦茶で小休止。

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吹上峠に向かって歩く

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8:54に吹上峠の頂上に到着 ここから大平山への登山道に入る

 分岐点からは心地よいすすきの原のカルスト台地の大平山に向かう山道を歩く。大平山頂上には9:36に到着した。ここからは平尾台全体を見渡すことができ、素晴らしい風景を味わうことができた。

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大平山に向かう山道

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風景がカルスト台地に変わっていく

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 大平山から千仏鍾乳洞に向かう途中で、植物の接写写真撮影をしている御仁に遭遇。対象はナンバンギセルであった。ススキの寄生植物。ちょうど怪しい花をつけているところであった。

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ナンバンギセル イネ科の植物に寄生する

 その後も白い石灰岩が点々と浮かぶススキの草原を歩き、千仏鍾乳洞には11:05に到着した。千仏鍾乳洞は家族連れで賑わっていた。ここでおにぎりと麦茶で大休止した。

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平尾台採石場 アステカのピラミッドのよう

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千仏鍾乳洞に到着

 千仏鍾乳洞は九州自然歩道の難所であった。難所というのも、ここからどちらに進んだらよいものか、進路がわからないからである。地図では千仏鍾乳洞と九州自然歩道がつながっているものの、分岐点がわからず、鍾乳洞の駐車場まで引き返した。ところが、何度地図を見直しても、やはり千仏鍾乳洞の上を九州自然歩道が通過している。再度、鍾乳洞入り口に戻り、男性トイレ方面に進むと、なんとトイレ入り口近くに九州自然歩道はこちらの案内が掲げてある。ここは自然歩道の看板が途切れたわかりにくい地点である。おそらく千仏鍾乳洞自体が私有地であるため、九州自然歩道の看板を揚げにくいからではないかと考えられる。

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今回はここが最大の難所

 千仏鍾乳洞から行橋に向かう自然歩道は荒れ果てていた。最近、人が歩いた痕跡はなく、水たまりにはイノシシの泥遊びの痕跡が多数残る。沢沿いの荒れ果てた道を下ると、明るい草地の道路に出た。頭上には香春岳からセメントを運搬するベルトコンベアの通路が走る。香春岳からベルトコンベアで一直線に苅田港まで石灰石を運ぶためであろう。

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行橋に向かう道は荒れていたが、これから先に遭遇する荒れた道と比べればたいしたことはない

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採石を港に送るベルトコンベア

 暑い日差しの中を行橋福丸の分岐に11:53に到着。100mほどすすむと休業中の商店の前に自販機が設置してあり、サイダーを購入して小休止した。

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平地に出ると暑い

 行橋市内の道は標高の低い平地で、しかもアスファルトの上なので暑い。2kmほど進み、入覚の集落で自販機を発見し、飲料水を購入。ここから観音山の北の麓を御清水池の南に進むはずであるが、九州自然歩道の入り口がわからない。少し進んだところで、人工池の堤と思われる構造物が右手に見えたため、少し戻って観音山に向かって上ると、九州自然歩道は見つかったものの、通行止めの表示が。やむなく御清水池の北を進む。このコースは池を直接見ることができないルートであるが、堰堤の切れ目から池を見ると、緑色の水をたたえたきれいな池であった。御清水池は13:04に通過。

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御清水池

 黒田神社を通過したところで左手に綾塚古墳の看板を見つける。看板には、古墳は開口していることから調査が進んでいるとの記述があるため、100mほど脇道に進み、古墳を覗きに行くと、なんと古墳内部にまで入ることができるではないか。ここはぜひ見ておきたい場所。こんな身近なところに、手で触れることができるような古墳があるとは。

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道路沿いにある綾塚古墳

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ここまで入れる

 さらに先に進み、新町に14:12に到着。ここから右に折れれば仲哀トンネル。でもその前に昼食とすべく、九州自然歩道を外れ、201号線の幹線道に向かう。右手に古民家風の食工房神楽、さらに進むとジョイフルが見えたが、せっかくなのでローカルフードを楽しんでみようと神楽を選択したところ大正解。フレンチの店で、ランチコースを注文。キッシュの前菜から始まり、和風パスタ、メインは海老の舌平目巻き、デザートはクリームケーキのブルーベリーソースかけ。どれもおいしく、店の対応も良好。デジタル機器はめいっぱい充電させてもらった。

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フレンチ 神楽

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 ランチに1時間かけたのち、新仲哀トンネルに向かう。本来のルートは旧仲哀トンネルだが、現在は崩落の危険性があるため通行止めになっている。そこで新仲哀トンネルを使うことにしたが、ここで一つ注意が。新仲哀トンネルは1365mの長大なトンネルだが、歩道があり、人の通行はできる。ただし、歩道は南側にしかついていないため、北側からの入り口は歩道へのアプローチ路が限られているため、注意が必要。また、トンネル内は大型車の出す騒音がすさまじく、あまり長くいると神経を病んでしまいそうなぐらい。

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山頂に近い本来のコースの仲哀トンネルは通行止め

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新仲哀トンネルに向かう

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長いトンネル内は轟音で病みそう

 新仲哀トンネルを出たところに仲哀の名水という水のスタンドがあり、10リットル100円で販売されている。地元の方が車で来てひっきりなしに水を汲んでいることから、かなりの人気の水と思われる。残念ながら今回は飲むことができなかった。

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いかにも美味しそうな仲哀の名水

 この仲哀の名水のスタンドが九州自然歩道の南下路の入り口で、今日はそちらには向かわず、道の駅香春に向かう。2kmほどで道の駅に着いたのが16:40。道の駅でミカンを購入し、付近を探索するとすぐ横に神社があり、芝生が植えてある。道路からは一段高いところにあり、直接見える場所にはない。ということで、今夜の宿泊は道の駅横の神社の広場とし、道の駅で18:00まで時間をつぶしたのち、道の駅内の山小屋ラーメンで野菜炒め定食を夕食にいただき、19:00からテントを設営。ゆっくり過ごすこととした。

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道の駅香春で行動終了

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2019年9月15日 九州自然歩道 2日目 福岡県北九州市小倉南区平尾台~田川郡香春町道の駅香春 晴れ 気温31/22 距離35.5km 行動時間7:04 48474歩

往路交通:福岡市営地下鉄 西新5:49-中洲川端5:58/中州 高速バスなかたに号 6:08-徳力嵐山口7:04/北九州モノレール7:10-企救丘7:14/JR日田彦山線 志井公園7:15-石原町7:22