九州自然歩道を週末に歩き倒す

目標は九州自然歩道の総延長2932km踏破。

九州自然歩道 17日目 黒髪山の奇岩を眺めながらテント泊 佐賀県伊万里市松浦町桃川~西松浦郡有田町黒髪山いこいの森キャンプ場 2020年2月15日

 今日は久しぶりの九州自然歩道トレッキング。目覚ましが鳴る前の5:30に目が覚めた。サクッとシャワーを浴びて、パッキング内容の確認。装備を計量したら14.0kgだった。これは食料2.8kgと水1.0 literを含んだ重量なので、装備品だけで考えれば10.2kgとなるので、なかなか装備の軽量化が進んだように思える。最近はデジタル系の装備の軽量化を進めているが、これは後日に解説したいと思う。

f:id:nayutakun:20201102155946j:plain

7:05の地下鉄に乗って出発

 

 6:45に自宅を出て、西新駅から7:05の地下鉄に乗る。乗り換えなしのまま8:20に唐津に到着し、8:38の筑肥線に乗り換え、前回の九州自然歩道離脱点の桃川駅には9:19に到着。小雨が降っている。小さな町の無人駅だが、他にも2名、母娘と思われる方が下車した。駅前の椿の花を見ながら何やら言っている。

f:id:nayutakun:20201102160036j:plain

筑肥線で桃川に到着

f:id:nayutakun:20201102160059j:plain

 

 桃川の町からすぐに山道に入り、九州自然歩道に合流するまで1kmほど進む。合流点からふたたび桃川の町に入る。

f:id:nayutakun:20201102160156j:plain

f:id:nayutakun:20201102160210j:plain

桃川の桃の花

 高速道路の高架下を抜け、上原の市街地に入る。市街地とはいっても4、5軒の家が点在するだけだが。ここには松浦川が180°方向を変え、そのカーブを利用したサイホン現象を用いて取水を行う馬の頭というポイントがあり、現在でも用水に使われている。

f:id:nayutakun:20201102160302j:plain

馬の頭の取水ポイント

 

 ここから先は自動車の頻繁に行きかう道から離れ、多々良の集落を進む。4 km地点からは人家がなくなり、貯水池の横のイノシシ除けのゲートをくぐり、山道に入る。貯水池では鴨が羽を休めており、人の気配を感じるとすぐに飛び立ってしまう。

f:id:nayutakun:20201102160401j:plain

市街地から離れていく

f:id:nayutakun:20201102160425j:plain

窯元が点在するよう

f:id:nayutakun:20201102160454j:plain

貯水池では鴨が羽を休めていた

 

  最近人の通った気配のない道を進み、10:50に柚の木原集落に到着。ここで国道に交わり、雨も止んだので、ここで小休止とした。

f:id:nayutakun:20201102160820j:plain

f:id:nayutakun:20201102160830j:plain

f:id:nayutakun:20201102160837j:plain

 

 ところが、柚の木原から黒岳へのコースがわかりにくい。最初に選んだ道は、人家の庭で行き止まり。次に選んだ道は集落を見下ろす位置に立てられたお墓で行き止まり。ようやく3回目にして正しいと思われるコースに進むことができた。この集落の中には九州自然歩道の標識がなく、本当にわかりにくい。

f:id:nayutakun:20201102160912j:plain

f:id:nayutakun:20201102160919j:plain

f:id:nayutakun:20201102160929j:plain

 

 黒岳の山頂までは稜線沿いの山道であるが、道が荒れ果てていてコースがわからない。藪漕ぎや岩登りを繰り返してようやく黒岳の山頂の祠にたどり着いたのは13:22。わずか2.9kmの道のりに、2時間半も費やしてしまった。

f:id:nayutakun:20201102161051j:plain

柚の木原から黒岳へのルートは難所 道が消えてしまっている

f:id:nayutakun:20201102161120j:plain

f:id:nayutakun:20201102161131j:plain

f:id:nayutakun:20201102161147j:plain

ようやくたどり着いた黒岳の頂上

 

 黒岳の山頂にはベンチが3つ備えてあり、南方向は開けて眺望がある。ここで昼食を摂ることとした。メニューは味噌ラーメンとお握り2つ。お湯を沸かそうと思ったが、今朝沸かして魔法瓶に詰めてきたお湯を確認したらまだ十分に熱い。ガスコンロの準備は取りやめて、コッフェルに味噌ラーメンを入れてその上からお湯を注いで3分待って美味しくラーメンを頂いた。昼食の後は恒例のコーヒーと思ったが、今回はインスタントのレモンティーを用意してきた。粉末のレモンティーカップに入れて、魔法瓶のお湯を注いだら、美味しいレモンティーが出来上がり。今日はなぜか疲れやすく、甘い飲み物が身体に沁み込んでいく。

f:id:nayutakun:20201102161240j:plain

f:id:nayutakun:20201102161249j:plain

 

 昼食を終えて黒岳から次の目的地の黒髪山に向かう。ところが、30mほど進んだところで、なんとそこには黒岳山頂の標識が立っていた。黒岳の山頂は畳1枚分ぐらいの狭い場所なので、祠の位置にベンチがしつらえてあったわけだ。

f:id:nayutakun:20201102161229j:plain

 

 黒岳からの下りのコースも整備状態は悪い。コースはところどころ途切れる。地図を見ると、等高線を横切るようなコースとなっており、滑り落ちるようにして下った。

f:id:nayutakun:20201102161714j:plain

黒岳からの下りもルートは荒れている

 14:45に降りたところが赤田の集落。車の頻繁に通行する舗装路と交差する。民家の前を通って、国道に到達する。ここは少し開けた集落だが、残念ながら自動販売機を含めた補給はない。

f:id:nayutakun:20201102161750j:plain

赤田の集落が見えてきた

f:id:nayutakun:20201102161813j:plain

 

 小休止の後、黒髪山への山道に歩を進める。ところがここも標識がなく、九州自然歩道へのとりつき場所がわからない。藪の中を行きつ戻りつして、ようやくコースを発見した。

f:id:nayutakun:20201102161834j:plain

f:id:nayutakun:20201102161855j:plain

このあたりで右往左往する

 

 その後は快適な舗装路が続く。山中に窯元の建物が現れる。そんな道を歩いていると、前方からおじさんがやってきたので挨拶を交わす。どうもこちらが気になるよう。どこに泊まるのか聞かれたので、山中でキャンプをするつもりと答えたら、近くにいこいの森キャンプ場があると教えてくれる。胸に名札をぶら下げているのでチラリとみると、黒髪山少年自然の家の所長さんだった。親切に情報をありがとう。

f:id:nayutakun:20201102161948j:plain

f:id:nayutakun:20201102162001j:plain

 

 300mほど進み、黒髪山少年自然の家の駐車場で、自販機のドリンクで小休止。こんなときは炭酸系が効く。10分ぐらい歩いてキャンプ場には16:00に到着。芝生の広場と、水場、トイレがあり、どうも現在は無料のよう。先客は1組のみ。

f:id:nayutakun:20201102162038j:plain

黒髪山の奇岩の足下にあるキャンプ場

 

 まだ明るいので、1.6km先の黒髪の森天童温泉まで言って入浴することにした。ここは、秘湯感溢れるかけ流しのアルカリ泉。トロトロのお湯が気持ちよかった。

f:id:nayutakun:20201102162129j:plain

温泉まで2kmほどを歩く

f:id:nayutakun:20201102162149j:plain

黒髪の森温泉はトロトロの気持ちの良いお湯だった

 

 18:00にキャンプ場に戻ると、先客はバーベキューの最中。雨が降り出したので、ダッシュでテントを設営し、やむなくテントの中でご飯を炊いて、スープカレーの晩ご飯とした。

f:id:nayutakun:20201102162255j:plain

f:id:nayutakun:20201102162309j:plain

2020年2月15日 九州自然歩道 17日目 佐賀県伊万里市松浦町桃川~西松浦郡有田町黒髪山いこいの森キャンプ場 曇り時々雨 気温17/13 距離13.0km 行動時間6:39  31729歩

往路交通:福岡市営地下鉄 西新 7:05-唐津 8:20/JR 筑肥線 8:38-桃川 9:19