今朝はあたりが明るくなってきた6:00に、長崎市街が一望できる金比羅山の山頂で目を覚ました。ちょうど太陽が昇り始めるのを見ながら、撤収作業を進めた。朝日を浴びながらコーヒーを飲んで、7:10に行動を開始した。
山頂からはよく整備された急な山道を下り、金比羅神社にはおよそ30分で到着した。神社の手前にはキャンプ場のような広場があり、こちらに泊まることもできそう。トイレもある。
金比羅神社は立派なお社が立ち並んでおり、お詣りしてから西山集落を目指して進み始めた。しかし、分岐点が見つからず、何度も怪しい地点をうろつくが下り道への入り口がわからない。仕方がないので藪をかき分けて進むと、下りの階段の手すりが白く見えた。今度はその手すりを目印に進み、ようやく分岐点を見つけることができた。
ここからは、コンクリートで固められた急な階段を下りて、傾斜地に張り付くようにして家が建てられている西山集落に8:04に到着した。
ここからは車道を歩き、ダムを通過し、西山水源池に沿って上流に向かって進む。最上流部の木場の集落に到着したところで、ベンチのある公園をみつけ、ここでシリアルの朝食とした。
朝食の後は、木場の集落から急な勾配を何度も折り返しながら高度を上げていく。今日は、太陽が上がってくるとかなり暑い。汗をかきながら峠を越え、車道から山道に折れて進んだ。
ここからは整備状況の悪い山道となったが、ほどなく9:48に集落に出て、ふたたび舗装路を下り始めた。10:22には田の河内集落のバス停に到着し、ベンチでしばらく休憩した。
集落から500mほど進むと、中尾ダムに到着した。ダムのたもとには地産品の販売の店があったがとくに興味をひくものはなかった。
そのまま下流に歩いていくと、東長崎の矢上町の市街地に出た。ここで昼食を摂ることとし、11:40にインド料理の店に入ってゆっくりとランチを楽しんだ。
12:20に行動を再開し、ここからは八郎川沿いに進む長崎街道に入った。川沿いの交通量の少ない道路で、時折立ち並ぶ松の並木やお地蔵さんが往時の長崎街道を偲ばせる。
13:00に長崎街道沿いの松井麹店に入り、甘酒を頂いた。この甘酒は加熱処理をしていない本物の甘酒で、店舗でしか飲めないとのこと。甘味料は使用していないのにとても甘く、飲みやすい。江戸時代から続く5代目の店主から、糀の蘊蓄をたっぷりと聞かせてもらった。
さらに川に沿って長崎街道を進む。このあたりは時折、造成された住宅地によって長崎街道が寸断されている。
13:50にセブンイレブンでコーヒーブレイクとした。コーヒーを飲みながら地図をチェックすると、ここから先の長崎街道は山中に進み、補給が期待できそうにない。本日最後の補給のため、晩ご飯の食材を購入して、長崎街道に従って山手に入っていった。
今日は快晴で、歩きはじめると暑い。30分ほど進んだところで、井樋の尾観音があったため、お詣りした。きれいに境内が掃除された観音様で、涼しくて気持ち良さそうなので、観音様の縁側で昼寝をさせてもらった。40分ほどゴロリとしていたところで、近所の方がお詣りに来てその音で目が覚めた。聞けば地元の方々は、毎週この観音堂の清掃をしているとか。なるほどよく手入れがされている。
長崎街道はここからさらに深い山に入っていく。かつて峠の茶屋があった峠集落を16:09に通過。数軒の家々が散在する花ノ木集落を16:23通過し、ここから険しい山道に入る。
山道の入り口の案内にあった3つの海が一遍に見渡せるという碁盤の辻を目標にして歩きはじめる。ところどころ山道には傷んだところがあったものの、難なく17:10に碁盤の辻に到着。しかし、期待した眺望はまったくなく、がっかりした。
さらに、碁盤の辻から東に分岐する道の入り口がわからない。またもや藪をかき分け、ようやく下りの道を見つけた。しばらく下ったところで快適そうな草地を見つけたので、17:33と若干早いが今日はここで行動終了。10時間も歩くと、疲れる。
現在は雲一つない快晴。天気予報では夜半から雨とのこと。とても雨が降るとは思えない青い空。明日は天気予報が外れますようにと祈りながらテントの設営を行う。
2020年3月21日 九州自然歩道 26日目 長崎県長崎市金毘羅山~諫早市碁盤の辻 快晴 気温19/13 距離24.3km 行動時間10:31 38116歩