全国128±100名ほどの九州自然歩道トレッキングファンの皆様、長らくお待たせしました。2か月もご無沙汰してしまいました。この間、何があったかはさておき、人類がウィルスに勝利した証として(COVID-19以外ですが)、ここに九州自然歩道トレッキングの再開を宣言いたします。
本日、金曜日は有給休暇を取得して宮崎県高千穂町にやってきた。出勤日と同じ時間の6:15に起床して、シャワーを浴びて朝食を摂った後、ザックを担いで西新駅に向かった。7:39の会社に向かう人たちで満員の地下鉄に乗り込み、周囲の冷たい視線に15分ほど耐えた後に博多駅で下車。博多駅のバスターミナルから、高千穂行きの高速バスに乗り、定刻よりやや遅れて11:50に高千穂バスセンターに降り立った。15分ほどコミュニティバスの到着を待ち、12:23に前回5月18日に九州自然歩道を離脱した竜泉寺バス停に到着した。福岡を出るときは快晴だったが、本日の高千穂の天気予報は雨。バスを降りた時には小雨がパラついていた。
12:25にYAMAPの地図を祖母山に設定して行動開始。現在の気温は23℃だが、湿気がひどくてムシムシする。上野川に沿って敷設された舗装路を北上する。スタート地点は標高400mほどだったがすぐに500mを超えた。12:48に集落の最後の人家を過ぎた辺りで、すでに息が上がってきた。2か月ぶりのトレッキングに、まだ身体がついていかない。
親父山林道では木材の搬出作業をしていたが、私に気がつくと作業を止めて、重機のアームを回転して通してくれた。ときおり雨が降ってきて身体を濡らすが、どちらかというと涼しくてよいぐらいなので、雨具は着けずに歩いた。
13:25に林道親父山2号線は終点となり、四季見原キャンプ場に向かう舗装路に合流した。ここでしばらく小休止。すっかりなまってしまった身体を休ませる。
四季見原に向かって進むと、5分ほどで上野川に架かる橋に出た。橋のたもとに、竜が岩滝遊歩道の看板がある。舗装路を進むよりもショートカットになりそうなのでこちらを選択。渓谷に沿ってコンクリートの階段が設置してあり歩きやすい。ここ何日かの雨で水量は多く、ものすごい轟音が聞こえてくる。しばらく進むと橋があり、それを渡ったところに竜が岩滝。50mほどの落差の見事な滝。周囲には紅葉がたくさん生えているので、紅葉の頃にはさぞ美しいだろう。
滝から階段をしばらく上ると竜が岩滝遊歩道は終わり、13:56にふたたび先ほどまでの舗装路に合流した。足がつってきたのでここで小休止。
ふたたび歩き始めると道路左の斜面に親父山キャンプ場が見える。ただし、ここはしばらく管理されていないようで、草木が生え放題。状態のよい舗装路だが、勾配はかなりきつく、汗が噴き出てくる。14:33に道路脇に谷川が流れていたため顔を洗って小休止。今日は休みが多い。
14:46に四季見原キャンプ場に向かう舗装路と分かれて、左の山道に進む。この時点で標高は1200m。ずいぶん高度が上がった。
山道は200mほどで舗装路と合流したが、またすぐに九州自然歩道の標識が出て、右折して山道に進んだ。この山道はやや荒れたどうと言うことのない道。多数のシカに遭遇した。崩落箇所もあり、ほぼ並行して舗装路が整備されているので、無理をして通行する必要はないかもしれない。
15:34に舗装路に合流した。このあたりで、雨が強くなり、ザックにレインカバーを付け、レインコートを装着した。良好な舗装路続く。自動車の通行はない。
16:08に両足が攣って小休止。しばらく舗装路に座って筋肉がほぐれるのを待った。
16:31に黒原越の峠を通過した。依然として良好な舗装路が続く。この辺りで舗装路から外れて林道に進む右折ポイントがあるはずなのだが、見つからないため舗装路を進む。
地図を見るとかなり迂回しているが、17:05に九州自然歩道に合流した。舗装路の先には、牧草地や五カ所集落の家が見えてきた。このころから降り方がひどくなってきた。レインパンツも装着して歩き始める。ここでまたすぐ山道に左折するところを見落としてしまった。やむなく、舗装路を迂回して九州自然歩道に戻った。
しばらくは牧草地の中を進む。周囲にはシカが多く、山の中腹の草地には数頭が群れているのが見える。自分の姿に気がつくと、「キー」と鋭い警告音を発して木々の中に入っていく。
1時間ほど牧草地の中の道を進み、大きなウシの飼育舎を通過して、18:18に県道8号線との分岐に到着した。正面には三秀台という小高い丘。その名は、祖母山、阿蘇山、久住山という九州中部の名峰を一度に眺められることで付けられたが、残念ながら本日はいずれも雲の中。
18:30に三秀台のウエストン碑に到着。Walter Westonは英国の聖職者で、明治期に日本各地の山々を登り、日本アルプスという名を始めて使ったと言われている。Weston卿が祖母山に登頂したことがあるとのことで、三秀台には彼の碑と鐘が設置されている。鐘をカランコロンと鳴らして、行動終了。雨の中をテントの設営を行い、とりあえず横になった。今日はクタクタで、夕食を作る気力も起こらない。
2021年7月16日 九州自然歩道 106日目 宮崎県西臼杵郡高千穂町竜泉寺~高千穂町五ヶ所三秀台 曇りときどき雨 25/19℃ 行動時間6:10 行動距離17.5km 32415歩
往路交通:西新7:39-博多/博多BT8:25西鉄高速バスごかせ号-高千穂バスセンター11:44/12:05高千穂町ふれあいバス-竜泉寺12:21